小説「キリの理容室」読了。お客様とのエピソードを思い出す。

こんにちは。理容師の黒川結子です。
今回は理容師のこと、理容室の役割がわかる「キリの理容室」という小説の感想です。

読みはじめから、専門用語の描写が細かくてに果たして一般の人は小説の内容が頭に入るのだろうか??と感じつつ。読み進めるうちに、それが中毒のようになった。

また、時代錯誤では。。という描写に違和感を覚えたけど、インタビュー記事を読んで違和感は無くなった。

エンタメ小説の場合は、事実をベースにしたとしても、話を盛ることは当然あると思います。あるいは、面白いことを重視するため、あえて事実とは異なることを書くこともあります。それはつまり、リアルを追い求めることよりも、リアリティを示唆することの方を重視しているのだと言えるのかもしれません。

インタビュー記事より抜粋

決して嫌な感覚ではないが共感にはいたらず、詳細に表現された小説だなと、淡々とした気持ちで読み進む。

終盤にショップカードを返しにきたお母さんの件では、私もお客様と奥様とのエピソードが重なった。

 

一般的な認識では地味で汚い仕事として、人気がないようですが、気軽に会話ができ、肌と髪に触れ健やかに整える事ができる理容は、亡くなる直後でさえ、かかわれる尊い仕事だと私は思います。

 

あ、女性も男性も、読み終えたらシェービングをしに行きたくなるよきっと!

 

それから、昨年、日本剃刀を使ったシェービング(和剃り®︎)について、ほのめかした気がするのですが、ようやくメニューとして出せる兆し。もう少しお待ちください。