衿そり顔そりで吉祥印とゲン担ぎ
新年おめでとうございます
黒川結子です。
ゆっくりのスタートですが、本日から仕事始めとなりました。
本年もどうぞよろしくお願いいたします。
新年なのでシェービング(衿そり、顔そり)の吉祥印とゲン担ぎについてお伝えいたしますね。
衿そり、顔そりに秘める吉祥印
日本女性は江戸時代ごろから美容のために剃刀-かみそり-を使って衿そりや顔そりを行っていました。
花嫁さんが理容室で襟足や顔のうぶ毛を剃ることも、婚礼を迎えるにあたり行う身支度の一つ、美しさを際立たせる身だしなみとして現在も行われています。
理容師が行っている衿そり顔そりは、ただうぶ毛を剃るのではなく顔の輪郭やうなじの形状を1人1人に合わせ、最も美しい形にデザインしています。
そして額とうなじには特徴的な富士の形の印が入ります。
富士山は山そのものがご神体で吉祥の象徴とされおり、その吉祥印を身に着けることになるのです。
子供の祝い行事や婚礼の際にはご本人だけでなく、ご親族様や親しいご友人も衿そり顔そりの吉祥印で幸せオーラを広げましょう。
シェービングはゲン担ぎとして好まれる
皆さんはゲン担ぎをしたことはありますか?
験を担ぐ(げんをかつぐ)を名詞として扱う際の表現がゲン担ぎ
ゲン担ぎとは…
ある物事に対して以前に良い結果が出た行為を繰り返して行うことで、吉兆をおしはかること
また、これから行うことがよい結果となるように祈願する行為を意味している言葉
と、あります。
シェービングで験を担ぐというのは、ズバリ!「顔をあたる」という表現をするから。
あたるは「当たる」
男性ギャンブラーは勝負の日に髭剃りだけをしにくることがあります。
そのような目的でご来店される方には言葉選びが重要で
「ヒゲあたりますか?」「ヒゲ当たってくれ」という言葉遊びのような会話になりますよ。
なぜ当たるという言葉を使うのかといえば、江戸っ子は”さしすせそ”の表現が苦手で『そる⇒する』と発音し、「する」は縁起が悪いという考えから。(忌み言葉という)
ちなみに…同じような忌み言葉の変換に『するめ⇒あたりめ』『すり鉢⇒あたり鉢』というのがあります。
シェービングの当たるというゲン担ぎは、受験生や就活、宝くじを買うなどに大いに活用できると思いませんか?
当たりますか?当たって!という会話も、現代なら言霊(ことだま)としても好ましい感覚でしょうか・・・
まるで言葉遊びのような江戸っ子のセンス。わたしは好きです。